俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「う、うー?」
声を張り上げると、総真くんはびっくりしたように私の顔をのぞいてきた。
「私がすきなのは総真くんだよ……! す、すきな人に、他の人をすきだなんて誤解されたくない……っ」
わーっ! 何言ってるの私! もっとちゃんと告白するつもりだったのに……!
頭の中では冷静な私がいるのに、口は勝手に動いてしまう。
総真くんは戸惑ったように、棒立ちになっている。
「え……」
「私は! ずっとずっと、総真くんがすきだったの……」
「お、れ……?」
そうだよ。……そうだよ……。
「うん……。付き合えるだなんて思ってない。総真くんは、高嶺の花だから……。でも、他の誰かをすきだなんて……思わないで……」
「うー……あの、ごめん……」
あ、フラれた。
「俺、うーのこと大好きだけど、それって大事な妹みたいな存在だから大事なんだって思ってた……。……俺もうーのことを恋愛対象として好きなのかは……ちょっとわからない……」