俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「……はい?」
「うーがどんな意味で大事なのか、ちゃんと確かめたい。だから、恋人みたいにたくさん逢おう」
「え……総真くん? よく意味がわからないんだけど……」
さすがど天然の血統。言ってることがぶっ飛んでいらっしゃる。
「えっと、だからね? うー、俺のこと試してみて」
「……?」
更に意味がわからなくなった。
「うーが俺としつこいくらい一緒にいて、嫌だって思わないか知りたいんだ」
「それは逆だよ! 私、お父さんやお兄ちゃんに総真くんのストーカーって言われてるんだよ? それくらい大すき!」
「あ、そう、なんだ……」
そっと、総真くんが顔を背けた。
しまった! 今のは悪いようにしか聞こえない!
「ご、ごめ……っ」
「なんで謝るの?」
「だって今の……怖いようにしか聞こえない……」
「怖くないよ? その……ちょっと照れた」