俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「座りなさい」
「……なんでだよ」
「私の親友の娘の話だよ?」
「………」
謎の迫力に、僕は黙るしかなかった。
リビングのラグに正座させられて、美結も向かいに座った。
「やーっとうーちゃんが告白したかー。で? なんて返事したの?」
「……なんで美結に話すんだよ。……ん? やっとって、なに?」
「うーちゃんが何故か総真のこと好きなのくらい、見てればわかるよ」
「……! なんで教えてくれなかった⁉」
知っていたらうーを困らせなかったのに!
「こういうの、他人の口を借りて知るとややこしくなるから。うーちゃんが告白するか、総真が気づいて知るのが相当なんだよ」
「………」
謎の説得力に、僕はまた黙るしかなかった。
「……で? うーちゃんと付き合うの?」