俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
4 うーに謝らせてくださいっ!
side総真
家に帰ると、僕を待っていたのはうーだった。
「おかえりなさい! 総真くん」
「ただいま、うー」
僕はごく自然にうーに「ただいま」と言っていた。
そして当然のようにうーを抱きしめ、その頭に自分の顎を乗せた。
「あー……。やっぱりうーは落ち着くなあ」
「ふふ、お疲れさま」
声まで笑みを含んだうーは、楽しそうだ。
「ねえねえ、総真くん」
「うん?」
「あのね?」
うーが小さく手招きしたので、僕は身をかがめてうーに耳を寄せた。
「………あの……」
「――――」
次に見たのは、見覚えのある天井だった。