俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

うちの学校の生徒会は会長だけが選挙で選出され、副会長以下は会長が決めるのが習慣らしい。

そのため人数は年によってバラつきがある。

一年で生徒会入りした人は相当な問題を起こさない限りほぼ持ち上がりで生徒会に在籍することが多く(仕事内容とか把握してるから)、その中から会長選挙に出る人がほとんどだとか。

んで、今年一年から目をつけられたのが、俺と玲。

正直言ってすごく面倒くさい。やりたくない。逃げたい。

「総真、今日生徒会出ない気なのか?」

……しかし決まってしまったものは仕方ない。与えられた仕事はやらないと。

先を歩いていた足を停めて振り返る。

「今、大きな仕事ないですよね? 顔出しはするんで、早めに帰らせてほしいです」

「なんか用事あんの?」

「……そこまで報告しなくちゃいけませんか?」

「興味本位」

「じゃ、言わない」

踵を返して学校に向かう。

早めに帰りたいこと、副会長の小柴先輩に言って許可もらおう。

桑島先輩は発言力のある会長然とした人だけど、どんと構えている感じで、細かいことは副会長が仕切っているから。

「なあ玲哉。俺って総真に嫌われてる?」

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