俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「……で、来週だね?」
「うっ……きょ、今日のことで頭を埋め尽くすことでハッピーワード過ぎるそれの破壊力をやり過ごしてきたというに……っ」
総真くんと………デート、という、その単語だけで私をころせるというに……!
来週の土曜日は顧問の先生の都合で部活がお休みで、総真くんもバイトを入れてないから、その日は約束したデート、という振り分けを二人でしたけど……。
「うー、そろそろ慣れて?」
「無理ぃ~片想い長すぎるのに変化が急激でついていけないぃ~」
あぅ、また目から滝が出てきた……。
そんな私の変人発言に呆れもせず、総真くんが訊いてきた。
「じゃあ、うーは今のとこはどこまでなら大丈夫?」
「? 今のとこ?」
なんかあったっけ?
「さっき手ぇ繋いじゃったけど……友達と恋人の境界線って言うか……うーはどこまでならゆるしてくれるのかなって」
あ、そういう……えーとですね……
「……喋る」