俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「………!!!!」
「どう?」
自分のスマホの画面を見せてくれる総真くんに、私は鯉のように口をパクパクさせながら何度も肯いた。
そこに収まっているのは、肩を寄せている私と総真くん。
「うーにも送るね」
「………!!!!」
言語を司る部分がぶっ壊れてしまったような私は、ひたすら肯く。
だって……総真くんと写真! しかもぴったりくっついているですと⁉ いよいよ寿命が迫っているんだろうか……!
「うー、ありがとう」
そう言って、またストラップを軽く掲げる総真くん。
「………!!!!」
ありがとうはこっちだよ! と言いたいのに、口は動くけど声が出ない。
「ありがとう、ほんと……俺のこと、すきになってくれて」
……総真くん?
さっきまで満開の笑顔だったのに、少し声の低くなった総真くんに驚いていると、総真くんは続けて口を開いた。