俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

そこに写っているのは、学内の一角にいる、会長と数人の友人。

年齢的によろしくないことをしている証拠写真だ。

「こ――こんとき以外やってないって! 興味本位で――」

「関係ないんですよ」

出来るだけ冷えたように聞こえる声を押し出した。

けれど、表情は笑顔で。

「あんたが警察沙汰になろうが、俺にはどうでもいい。しょっぴかれんなら勝手にしょっぴかれてろよ。俺はあんたにお願いしているんですよ? この写真あげるからうーに関わるなって」

「………」

会長の顔が、明らかにこいつやべー奴だって言っている。

うーにも言ったけど僕、うーに関してはかなりやばい奴だって自覚あるよ。

うーに男を寄せ付けないために他人を脅すことに抵抗が欠片もないくらいには。

「……写真ってことは、データはお前が持ってるってことだよな?」

さすが、生徒会会長職に抜擢されるだけはあるか。

さっきはパニックになったようだけど、すぐに立て直してきた。

冷静さは持っているようだな。

僕は、顔は笑顔を保った。

「ですね。データも欲しかったらあげますよ?」

「……何と引き換えに?」

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