俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
side総真
「総真? 生きてる?」
「……死ぬ」
月曜日。
熱は下がって、なんとか学校へ来れたけど……僕は自分の机に突っ伏していた。
うーに手を振り払われたショックが……思い出しくない! 今の脳内の言葉消去!
玲は僕の席の隣に立っているようで、頭の上から声が降ってくる。
「風邪治ってねーの? 心配したぞ? お前、メッセージ送っても返信ないどころか既読つかないし」
「……風邪は治った。……スマホは忘れてた」
うーが飛び出して行ったあと、僕はふらっと倒れて気づけば自分の部屋で寝ていた。
目を覚ますと、美結が飲み物持って来てくれて、あ、うーがここにいたのは僕の夢だったのか、さっきのも僕の不安が見せた夢か、と思っていたら、
『うーちゃんに何したの? 何もなかったらうーちゃんがあんなことするわけないよね?』
って、笑顔で問い詰められて……うーが僕の手を振り払ったことが現実だったと知って、ショックから再び寝込んでスマホの存在なんて忘れていた。
確か鞄には突っ込んであったはず……と取り出すと、電源が落ちていた。
起動ボタンを押しても反応しない。
……充電切れてる……。