俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
『え……あ、ああ……知ってる、けど……』
ついに、断罪のときがきた……!
家に即帰って、スマホが傷むのは承知で、充電コードを繋いだまま由羽に電話をかけた。
背筋を正すために、床に正座している。
「頼む、教えてくれ! じゃないと俺、うーにどう謝っていいかもわからない……。俺がどんな罪を犯したのか……!」
うーに赦してもらえなくても、誠心誠意謝ることは決めている。
だがそれには、俺の罪状知らなければ……。
『……俺から言っていいのか……? あと罪ではないと思うぞ』
由羽が電話の向こうですごく戸惑っている。
由羽が言えないようなことをしたのか……⁉
『まあ、ある意味言いにくいことをしたのは確かだ。あと、罪ではない』
なんということだ……かくなる上は……
「由羽。俺、今から警察に出頭してくる」
『はあ⁉ だから罪じゃねえって言ってんだろ! 出頭しても何もお咎めねえよ! お前羽咲が絡むと思い込み激しいの治せ!』
……怒らせてしまった。あと、罪ではなかったのか。少しほっとした。