俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「じゃあ俺は何をしたんだ? うーが怒ってたんだけど……」
あのときの、うーの怒りに染まった真っ赤な顔。
忘れようとしても忘れられない……。
『本当に憶えてないんだな?』
「……申し訳ないことに」
この感じだと、由羽は本当に知っているようだ。
『……わかった。明日直接話すから、学校終わったらうちの近くの公園まで来てくれるか? 電話で話すとややこしくなりそうだから』
「わ、わかった……」
こうして、夜もまともに眠れないまま翌日を迎え、僕は一日中心臓が早鐘を打つような思いで過ごした。
そして夕方。
由羽に指定された場所まで行くと、見慣れた長身が先に待っていた。
それから――
「うー⁉」
渦中のうーも、落ち着かない様子で由羽と一緒にいた。
これは……うーに直接三下り半を突きつけられるエンド……⁉
「落ち着けバカ」