俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「だからね、うー。……ずっと、一緒にいることにしよう?」
ずっと一緒にいないと、お互いの願いは叶わない。
僕はうーに幸せになってほしい。僕がうーを幸せにしたい。
うーの願いは、叶えたい。
そのためには、僕はうーと一緒にいなくちゃ。
「はい……っ。ふ、ふつつかものですが、よろしくお願いします……っ」
うーが、膝に額がつくんじゃないかというくらい深く頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
僕が言うと、うーは顔をげた。
頬も目も真っ赤で、表情は泣きそうで笑いそうだ。
「うん……っ」
「あとね、うー。誰かから俺とはどういう関係? って訊かれたら、彼氏って答えるんだよ? 幼馴染とか、お兄ちゃんの親友とかだけじゃダメだからね?」
「うっ……は、ハイ……」
うーがまだ中学生ってのもあるけど、後ろめたい付き合い方なんか絶対にしない。
だから、僕が彼氏であると堂々とわかっていてほしい。
「あと、うー。出来たらなんだけど、これから晃さんと咲雪さんに話しに行ってもいいかな? うーと付き合うことになりました、って」