俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「いつ羽咲が総真に振られて死を選ぶか、気が気じゃなかった……」
死を選ぶ⁉ どういう事態だ⁉ もう伺い見る余裕もなく、がばりと顔をあげる。
うーはあげた顔を、ふいっとそっぽを向かせていた。
「晃くんならやりかねないもんね、そういうこと」
「うん……」
晃さんだとやりかねないのか⁉ それって、僕が晃さんを振ってたら……? え、いや、晃さんが僕に告白なんてしないだろ。最愛の咲雪さんがいるんだから。
ん? じゃあ咲雪さんに振られてたら、ってことか?
「総真……」
「は、はいっ」
晃さんに呼ばれて、背筋を正す。
「お前、羽咲のこと好きになってくれたのか?」
晃さんは、目元を押さえて顔を隠したままだ。
僕は大きく息を吸う。
「はい。ずっと、大好きだったってわかりました。恋愛感情だって気付いたのは最近ですけど、ずっと前からうーが大好きでした」
僕の告白に、隣のうーは顔を真っ赤にして小さくなってしまった。
可愛∞
「そうか……」