俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

side総真


「それでさ由羽。俺、うーがほしいんだけど、どうすればいいと思う?」

「………ぶはっ!」

喫茶店の向かいの席に座る由羽が、盛大に咳込んだ。

「大丈夫?」

「お、おま……っ」

咳込みながら睨まれた。……由羽の向こう側の人も咳してるけど、急に風邪ひいたのかな?

日曜日、由羽と会う約束を取り付けた。

まさか僕が由羽に淋しい思いをさせていたなんて考えもしなかったから、取りあえず久しぶりにゆっくり話でもしようかと。

この場にうーがいると、僕はうーしか見ないだろうから連れて来ないようにお願いしてある。

「お前……どういう意味だ?」

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