俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「嬉しいんだよ、総真」
「それは……そう言ってもらえてありがたいですが……」
いきなりお祝いと言われても。
嬉しいけど、さっきまで反対されることを不安に思っていた身としては、展開についていけない……。
「私も晃くんも、いつ総真が羽咲の想いに気づいてくれるか、ずーっとやきもきしてたんだから。だから祝わせて。羽咲と総真のためと、晃くんと由羽と私が、ふわって安心することができたために」
「………」
そっか。司の人たちは、うーが僕を好きでいてくれたこと、ずっと知っていたんだ。
だから、こんなに喜んでくれるんだ。
僕は椅子から立ち上がって、咲雪さんに頭を下げた。
「ありがとうございます」
「うん」
「あの、手伝い、させてください」