俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
想と美結が遅れて合流して、想は晃さんに土下座していた。
美結は咲雪さんに泣きながら謝っていた。
僕の両親はなんだかんだ僕の扱いが非道い。
ふたりともうーが大好きだからな。
そして、晃さんが想に謝り返して、咲雪さんも泣き返しながら美結に謝っていた。
……僕らの両親、大丈夫?
「うう~、うーちゃんがぁ~」
「美結、そろそろ落ち着こう?」
宴が終って、帰路、美結は泣き通しだった。
歩いて家に帰ってもまだ泣き止まないから、想が、「総真は先風呂入って寝る準備してろ」と言ってくれたから、そうしておくことにした。
風呂あがってリビングに戻ると、誰もいなかった。……放っておこ。
水を一杯飲んで、部屋に戻る。
いつもよりは遅いけど、勉強する時間はあるな。
……でもこんな日だから、うーに連絡とりたい。
お祝いの席になってしまったから、うーと二人きりでいる時間は少なかった。
電話……は時間的に不躾だ。
メッセージだけでも送っておきたい。
それなら明日になって見てくれることも出来る。
「総真、起きてるか?」
うーへのメッセージを送信した直後、想が入って来た。