俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
『うん、おやすみなさい』
「おやすみ」
通話を終えて、スマホをじっと見てしまった。
文明の利器、すごすぎる……!
離れていてもうーの声を聞けるとか、もはやこれは魔法の道具では⁉
浮かれている僕の頭はお花畑状態だ。うー効果、半端じゃない。
うーは僕の恋人。彼女。
……ああだめすぎる。にやにやがおさまらない。僕はこんなにうーが大好きだったんだ。
そうだ。明日、玲に報告しておかないと。
ここに至るまで、玲には色々心配をかけてしまったようだし。
水都にも話しておこう。水都は僕らの大事な幼馴染で、うーの親友だ。
そういえば、玲はともかく、水都の恋愛話は聞いたことがないな……。
恋愛初心者の僕だけど、水都の力になれることがあったらいい。
きっと、うーも応援するはずだから。