俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
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「総真に呼び出されるとかふつーに驚いてんだけど」
……結局、水都が目撃したという日曜には、玲に接触することは出来なかった。
僕の言葉に水都が震えだして、それを見たうーがパニックになって僕に、「生き急がないで!」と、混乱した言葉を向けて来た。
日曜は水都を落ち着かせることに終始して、翌月曜の朝、僕は玲を生徒会室に呼び出した。
僕より先にいた会長には席をはずしてもらっている。
念のため言うけど、今日は脅してない。
僕が窓辺に寄りかかって待っていると、玲が一人でやってきた。
いつも玲と登校がかぶるんだけど、僕の今の心境で朝っぱらから玲と世間話をするのは無理だと判断して、先に学校に来ることにした。
つまり僕は、単なる臆病野郎ということだ。
「玲、彼女いるんだって?」
「ぶはっ! な、なんで知ってんの⁉」
……本当だったか。玲はいきなりむせだした。
あー……水都ごめん。心の中で天を仰いで謝りまくった。
玲はげほげほと咳込んだあと、「えーと、なんだ……あー、その……」と言葉に迷っている。
「なんで教えてくれなかった?」
「総真に呼び出されるとかふつーに驚いてんだけど」
……結局、水都が目撃したという日曜には、玲に接触することは出来なかった。
僕の言葉に水都が震えだして、それを見たうーがパニックになって僕に、「生き急がないで!」と、混乱した言葉を向けて来た。
日曜は水都を落ち着かせることに終始して、翌月曜の朝、僕は玲を生徒会室に呼び出した。
僕より先にいた会長には席をはずしてもらっている。
念のため言うけど、今日は脅してない。
僕が窓辺に寄りかかって待っていると、玲が一人でやってきた。
いつも玲と登校がかぶるんだけど、僕の今の心境で朝っぱらから玲と世間話をするのは無理だと判断して、先に学校に来ることにした。
つまり僕は、単なる臆病野郎ということだ。
「玲、彼女いるんだって?」
「ぶはっ! な、なんで知ってんの⁉」
……本当だったか。玲はいきなりむせだした。
あー……水都ごめん。心の中で天を仰いで謝りまくった。
玲はげほげほと咳込んだあと、「えーと、なんだ……あー、その……」と言葉に迷っている。
「なんで教えてくれなかった?」