俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

………。

「……急にどうしたの? 私診断?」

「そ、羽咲ちゃん診断。……だから、わたしは羽咲ちゃんが友達でよかったって思うんだよ」

………。

「……よくわかんないけど、よかったって思ってるなら寝る! 夜更かしはお肌の仇!」

「敵、でしょ」

「………」

こ、ここで言い間違いだと……私……。

水都ちゃんが遠い目つきで私を見て来る。

「普段言いなれないこと言うから……」

「の―――っ」

「はいはい。ごめんごめん。おやすみ。ありがと」

「……おやすみ」

ぽちぽち、と照明の紐を引いて明かりを落とす。

私は真っ暗の方が眠れるけど、水都ちゃんは薄明りがあった方がいいから、豆電球はつけておく。

仰向けになって、手は繋いだまま。

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