俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「なに?」
総真くんが、こそっと言って来た。
「学校でも学校じゃなくても……何かあったらすぐ俺に言うんだよ?」
「うん」
「……わかってないな。何があっても、だよ?」
「わかって――」
「わかってない」
するっと、総真くんが手を繋いできた。
い、いんですか⁉ ドキドキしてたのがドクドクしちゃいますよ⁉
「女子からでも男子からでも、何かされたら――されそうになったら、すぐに俺にいうこと。……俺のせいだから」
……あ、ご自覚ありでしたか……。
総真くんのことだから、またど天然であの発言ぶちかましたと思ってた……。
私から、繋ぐ手に力をこめる。
「はい。わかりました」
そうやって、微笑む総真くんを裏切るなんて出来ないです。
だから、約束します。何かあったときは一番に頼るって。
一番に頼るから……これからも、私の一番でいてください。
~~~総真くん、大好き!
END.