俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「総真くん、お兄ちゃん、休憩のときにでも食べてー」
紅茶を淹れたティーポットも一緒に持って来て、ローテーブルに並べる。
総真くんほど美味しくは淹れられないんだけど……総真くん、今お仕事を手伝ってくれているから手をわずらせたくはなかった。
「おーっ、すっごい美味しそう! ありがと、うー」
「……何か仕込んでねえだろうな?」
ぎくっ。お兄ちゃんは疑いの目で私を見て来る。
「由羽、なんでそうすぐにうーのことけなすの。こんな可愛い妹なのに」
か⁉ そそそ、総真くん今私のこと……⁉
「……このド変態はお前と俺じゃ態度違うんだよ」
「ケーキも紅茶も美味しいよ」
と、総真くんは既に右手にフォークを持って左手にはカップを持っている。