俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「お前、無自覚で大人ぶるからなあ」
「え? な、なんですか……?」
いきなり、晃さんが僕の頭をわしゃわしゃとしてきた。
「想は総真のこと、ゆるしたことなんて一度もないよ」
「――――」
「想が総真を責めたことなんて、一度もないからな。ゆるすゆるさないことの前提、総真に非なんてない」
「………」
そう、
「……なんですかね……」
僕の問いに、晃さんは瞳を細めた。