俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
僕が声だけで肯くと、晃さんは「よし」と笑みを見せた。
「晃くんずるいなー。私も総真をわしゃわしゃする!」
「は? さゆ、何言って――」
「あ! お母さんまで! 触っちゃダメ―――――!」
「え? うーどうした――」
うーと咲雪さんが、僕の方に突撃してきた。
結果。
「………」
「「ごめんなさい」」
僕の頭が鳥の巣になりました。うーと咲雪さんに、揃って頭を下げられた。
「お前たちは……総真悪いな。先風呂行ってこい」
うーと由羽の怒鳴り合いは、晃さんの鶴の一声で収束しました。