俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

翌朝。

……ぐっすり寝ていた僕とは正反対に、由羽とうーの顔色が悪かった。

「由羽、うー、眠れなかったの?」

司の家は全員料理が得意で、ごはんは当番制で作っている。

今朝は由羽とうーの当番らしく、僕はキッチンに立つ二人の手伝いをしていた。

晃さんと咲雪さんはダイニングテーブルで楽しそうに僕が淹れたコーヒーを飲んでいる。

「羽咲がいつ警察が関わるレベルの問題を起こすか不安で眠れなかった……」

「お兄ちゃんがいつ総真くんにヘンなことするか心配で眠れなかった……」

「二人ともなんの心配してんの?」

寝不足なところまで仲良しだなあ。

僕も一緒に朝食をいただいて、仕事場への途中だから送っていくという晃さんの言葉に甘えさせてもらった。

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