俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「お、何気に委員長発言」
唯浜って実は真面目さんで、一年の頃も委員長だったんだよね。
「茶化すな。ほんと残念な性格してるよな、司は」
「それは自覚してるけど自重は出来ない」
お母さん譲りの見た目を、私は性格で台無しにしているからね。
それでも総真くんに嫌われでもしない限りこの性格を矯正しようなんて思わない。
「ユイ、ノートでも女の子をはたいちゃ駄目だよ」
可愛いことを言う水都ちゃんに、唯浜はため息をつきながら答えた。
「ああ、悪い。司って変態だから性別を感じられないんだわ」
「――ってことは私は唯浜にとっちゃ男友達にもなれるってこと⁉」
それって結構スゴくない⁉ 性別を超えた友情!
興奮した私とは反対に、唯浜は頭痛でもおぼえたように額を押さえた。
「……藤沢。お前は一度、親友をやめることを検討した方がいい……」