俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「……えっ……」
「羽咲ちゃん?」
「どうかしたか? 司」
図書館の前で総真くんを待っていた私たちに届いたメッセージは、
『図書館の隣のカフェで待ってるから、来れたら来てね』……というものだった。カフェって……あ。
「総真くん、カフェで待ってるって」
「って……あそこだよね? なんか目的地が増えてってすごろくやってるみたい」
「碓氷総真、やっぱ性格悪いんじゃね?」
「唯浜。今すぐ帰るのと私に頬骨を砕かれるの、どっちがいい?」
唯浜に向かってこぶしを握って見せた。
「……どっちもやです」
唯浜は大人しくついてくる、を選んだみたいだ。