俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】
「かしこまりました。俺、二時半から十五分くらい休憩あるんだけど、喋りに来てもいい?」
「うんっ。待ってるね」
「では、ごゆっくりどうぞ」
極上の笑顔で総真くんが去っていった。それを見送って……
「~~~~~~死ぬかと思った~~~」
「羽咲ちゃん、見事に固まってたねえ」
空気が抜けたようにテーブルに突っ伏した私の正面にいる水都ちゃんが、くすりと笑った。
真四角のテーブルにはそれぞれの辺に椅子が置いてあって、四人掛けだった。
正面に水都ちゃん、右隣に唯浜がいる。
総真くんがバイトしてるなんて知らなかった……知っていたらバイトする総真くんを写真に収めるために来ていたのに……!
「水都ちゃん、ありがとう、決めてくれて……」