みだらなキミと、密室で。
憂鬱な日曜日

最悪だ……。

実に最悪だ。

『海風、今週のバイトの休みいつ?』

『え……いつもバイトだけど』

『千秋さんに聞いてもいいんだよ?』

『……やめて』

弁当を食べ終わり、遥琉から返してもらった弁当箱も持って、すぐに自分の教室に帰ろうと机から立ち上がった瞬間。

遥琉に声をかけられて、また脅しを含んだ提案をされた。

ママになんて聞かれたら絶対余計なことまで話すのは目に見えるし。

ここは折れて正直に話すしかないと思って。

『今週は日曜が休みだけど。でもわかんない。代わりに入ることだってあるし』

『了解。日曜日、俺に付き合って』

もちろん私に拒否権なんかはないらしくて。

憂鬱な時間はあっという間に来てしまった。

日曜の朝。

時々、店長から、バイトの誰かが急遽来れなくなったから代わりに出てほしいとお願いされることがあるけど、

こんな日に限って、店長からのメッセージは来ない。

今日こそ、来てくれたら非常にありがたいんだけど。
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