みだらなキミと、密室で。

「うわ〜〜!でっか!」

注文して、私の前に運ばれてきたハンバーガーは、近所のチェーン店で食べるハンバーガーとは明らかに段違いの大きさ。

中には見るからにジューシーそうなビーフパティと特製ソース。

新鮮そうな綺麗な色をしたレタスとトマトとアボカド。

ゴクンと大きく唾を飲み込んでしまう。

すっごく美味しそうっっ!!

すぐにカバンからスマホを取り出して、パシャリと一枚写真を撮る。

「お待たせしました〜」

私がハンバーガーを撮っている間に、遥琉のローストビーフ丼もやってきた。

「うわ〜!」

「でっかーー」

これまたお皿から大胆にはみ出したローストビーフのせいで中のお米がまったく見えない。

ローストビーフの真ん中を飾る黄身がキラキラしていて、こちらもゴクンと喉が鳴ってしまう。

あれを絡めて食べるのか……。

──グーー。
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