みだらなキミと、密室で。
「腹の中に猛獣でも飼ってるんですかね」
「しょうがないでしょ!こんな美味しそうなの見たら誰だって!」
「食べられるか心配してたのどこの誰?」
「あーもううるさい!我慢できない!いただきますっ!」
いちいちうるさい遥琉にそう言って、今にも中身が溢れそうなハンバーガーを両手でガシッと捕まえ口の中に入れようと試みる。
顎が外れちゃうんじゃ、と思うぐらい大きく口を開けて。
──ガブッ
バンズとジュワッと肉汁が溢れるパティにシャキシャキのレタスと瑞々しいトマトの相性は抜群で。
「ん〜〜!!んっっま!!」
ほっぺがこぼれ落ちるの騒ぎではない。
「遥琉!!めっちゃ美味しいよこれ!」
「はいはい」
興奮気味の私に若干呆れたように薄く笑った遥琉の手が、突然こちらに伸びてくる。
「へっ……」