みだらなキミと、密室で。



あれから1週間がたち、なんとか遥琉とも連絡を取ることができて、

今、私と遥琉はふたりで待ち合わせの遊園地の入り口付近で伊月さんたちを待っている。

「……ごめんね、なんか、」

「なにが?あの人は俺のことよく思って無さそうだけど、こうやって誘ってもらわないとなかなか来ないもんだし、俺は楽しみだったよ今日」

「あ、えっと、うん。ありがと、」

『楽しみだった』

そんなセリフにちょっとキュンとしてしまった自分がいて。

まだちゃんと遥琉の気持ちを色々と聞けていないけど、今聞いて私の気分に支障が出ても困るから、

やっぱり聞けない。

ちょっと怖いって気持ちもあるし。

依茉ちゃんはああ言ってくれたけれど、考える時間が増えれば増えるほど悪い方向に考えてしまって。

もしかして、遥琉が私に飽きたから、もう関わることは疲れたから、

あのタイミングで弁償をなかったことにしたのかな、とか。いろいろ。

「あっ、ふたりともお待たせ〜!」
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