みだらなキミと、密室で。
『でもそのかわり、学校が終わった後、公園で会おう。そこなら学校の子たちもあんまりいないし』
ハッとしたように顔色を変えて明るい笑顔を向けてそう言った海風。
何がいけないのか理解しているつもりだったから、俺は彼女のいう通りにした。
学校で話せなくても、海風と一緒にいられるならそれでよかった。
放課後の時間が、1日のうち1番楽しい時間で。
何度も、この時間が永遠に続けばいいと思った。
ふたりで、昨夜見たアニメの話をしたり、ごっこ遊びをしたり。
すべり台をギュッて身体をくっつけながら一緒にすべったり、ブランコに乗ったり。
誰にも邪魔されない、俺と海風の空間。
ずっと海風の隣にいるのは俺だと信じて疑わなかった。
当たり前みたいにそれを思い描いていた。
けど────。