みだらなキミと、密室で。
危険なおうちデート
海風 side
「無事、付き合うことになりました……」
「えっ!?!?」
遥琉と晴れて、両想いになった翌日。
HRが始まる前に、依茉ちゃんにそのことを伝えると、もともと大きな目をさらに見開いて声を出した。
正直、私だってまだ実感がない。
なんかものすごくふわふわしてるんだ。
夢見心地。
でも伝わった遥琉の熱とか声とか、全部驚くくらい鮮明だし、
身体はまだ火照っているみたい。
「え、え、え!やっぱ遊園地でついに?!」
「いや、それが遊園地はね、」
私は、遊園地に現れた女の子が、遥琉の元カノの乃々歌ちゃんだったこと、
そこで乃々歌ちゃんに言われたこと、伊月さんに言われたこと、
そして、公園で、遥琉と起きたことを話した。
依茉ちゃんったら本当にオーバーリアクションで、話しながら思わず笑いそうになるぐらいで。
本当に親身になって聞いてくれてる子だなって実感してさらに依茉ちゃんを好きになった。