みだらなキミと、密室で。
「こーんな小さかったのにね、遥琉くん。もう詩音くんと同じくらい?」
「いや、実は俺の方がにーちゃんより高くて。3センチ俺の方がデカいです」
「え〜そうなのね!やっぱり下の子のほうが上の子抜いちゃうのね。私も姉がいるけど私のほうが身長高いの」
「へ〜!あ、千秋さんお姉さんいるんですか?」
うっるせぇ……。
ひと通り身支度を終えて朝ごはんのトーストをかじっている私の横に、何故か遥琉が座ってて、
ママは遥琉と久しぶりに話せてテンション爆上がり。
いやもうふたりで勝手にやってろ。
私を巻き込まないで。
「こうして見ると、なんだか泣けちゃうわね。あのふたりがこんな風に成長してるのを並んでみられるなんて」
思ってるそばからこうだよ……。
「遥琉くん学校でモテるでしょ?どう?海風って学校で……」
「ママっ!ちょっと黙ってて!」
私が少しそう怒鳴ると、ママは「朝からそんな元気あるなら早く起きなさいよ」なんて返してきた。
ママがいると変なこと余計ペラペラしゃべっちゃうし。
さっさと出よう。