みだらなキミと、密室で。



「海風〜さっきの授業、ま〜た変な妄想してたんでしょ?」

1時間目の数学が終わり次の授業の移動のため依茉ちゃんと廊下を歩いていると、依茉ちゃんが私の肩に軽く肩をぶつけながらそう聞いてきた。

「変じゃない!依茉ちゃんとふたり暮らししたらどういう一日になるのかなあ〜って考えてた!」

「もう……そんなこと考えてるから問題答えられないのよ〜」

依茉ちゃんが呆れたように軽くため息をつく。

そう。
依茉ちゃんのいう通り、私はさっきの授業中、先生にまんまと当てられてしまったのだ。

『今日は5日だから出席番号33番の芳川』なんてお決まりのよくわからない当て方をされちゃって。

日付関係ないやん、先生のカバ。

まぁ、当然のごとく『わかりません』としか答えられなかった私は、『お前だけ宿題のプリント2枚』とまぁわけのわからないイジメを受けてしまい。

とほほ。
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