みだらなキミと、密室で。
「とにかく、真相はまだ何もわかってないってことじゃん!」
前のめりになって目をキラキラさせながらそういう依茉ちゃん。
あれ……なんか……依茉ちゃん。
オタクトークしてる時とおんなじ目をしてる気がする。
もしかして……。
「ねぇ、依茉ちゃん、もしかして楽しんでる?」
「真剣に楽しんでる」
「楽しんでんじゃん」
「だって……誕生日同じで生まれた病院も同じでマンションも同じってさ、めちゃくちゃ運命感じちゃうやつじゃん!」
依茉ちゃんはそう言って、ガッツポーズをしながらさらに目をキラキラさせている。
「いやいやいや、運命て……」
「運命でしょーが!!」
「依茉ちゃん少女漫画の読みすぎだよ」
私と遥琉の関係はそんな可愛いもんじゃないって。