140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「ああそうだ。ホルランヂヤでもお前に会ってるな」

「え?」

「海岸で会ったろ。着てるものが違うけど、髪が同じだ」

「あ」



昇さんは肩から掛けたカバンの中から、古めかしい型のカメラを出して掲げてみせた。

あの砂浜で見た軍人さんは、昇さんだった。


校外授業だったから、あの時は制服だったんだっけ。

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