140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「今、この瞬間からお前は生男だ」

「へぇっ?」



ザリっザリっ


頭の上で鈍い音がしたと同時に、掴まれて皮膚が引きつっていた感覚が消えた。

見上げると、昇さんの手からあたしの髪がパラパラとこぼれ落ちた。


あ…髪……

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