140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「それにしても、女にしておくのがもったいない顔だな」
「それ、褒めてないよ」
「あはは、すまんな」
すっかり坊主頭になったあたしを満足げに眺めて、昇さんが冗談めかして言った。
どうせ男顔ですよっ。
結局、殺されるのかと焦ったのは取り越し苦労で、だけど女のあたしはここで一旦、死んだ。
白い服は目立つからと、汚れていない部分も泥を付けてわざと汚した。
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