140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「だけど、このまま合流して、あたし軍人じゃないってバレないかな?服だって…」

「軍服なら、道中でそのうち手に入るさ」

「どういうこと?」

「行けばわかる」



ちょっと言葉を濁すような昇さんが気になったけど、あたしたちは歩き出した。

日が暮れるまでに少しでも足を進めなければならない。



偵察機の目を盗むために、鬱蒼とした森の中を行く。

森、なんてメルヘンな感じじゃなくて、ジャングル。


なんとなく、裏の雑木林と雰囲気が似ている。

手入れされてなくて、道もなくて、いろんな木が不規則に生い茂っている。

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