140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「トラとかいない?」

「そういうのはいないな。時々ヘビはいるぞ、毒があるのもいるから気を付けろ」

「ヘ、ヘビ!」


きゅるるる~


「はっ」

「腹が減ったか。そうだな、昼飯にしよう」


お腹、鳴ってしまった。

恥ずかしい。


まだいくらも歩いてないけど、湿度が高くて疲労感がハンパない。


南の島は日本みたいにベタベタしないという話を聞いたことがあるのに。

泥まみれのせいもあるのだろうけど、日本の夏より鬱陶しく感じた。
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