140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「よっ、と」
「はぁー、疲れたぁ」
岩場に腰掛け、昇さんがリュックを降ろした。
袋の周りにいろいろなものが括り付けられていて、いかにも重そうだ。
くるくると筒状に巻かれた毛布みたいな布に、もうひとつ同じく巻かれた堅そうな布、キャンプとかで使う感じの飯盒?にシャベル、そんな感じのがリュックの周りに紐でくっついている。
「重たそう」
「お前とどっちが重いかな?」
「えっ、そりゃ人のほうが重いんじゃ…」
「どれ」
「きゃぁ!」