140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

言うが早いか、昇さんがあたしを肩に担ぎあげた。


「おお、思ったより重いな」

「何それ!そういえばさっきも栄養状態が良いとかなんとかいって、女の子に向かって失礼じゃない?」

「女?どこに女がいるんだ?なぁ生男?」

「ばかぁ!降ろして!」

「ははは」


降ろされた時、地面にドスンとならないように腕で支えてくれてた。

どきん。

顔が、近いよ。

日に焼けて浅黒い肌に、瞳の白と歯が眩しい。

鼓動が一気に加速する。
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