140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
前を歩く昇さんは、大きな荷物を背負って、ショルダーバッグも下げて、腰にもいろいろぶら下げて、そんな重装備でここに来るまでも歩き続けてきてるというのに、元気そのものでずんずん進んでいく。
対するあたしは、ポケットにスマホが入ってる以外には何も持っていない身軽さで、この有様。
男女差はあると思うけど、軍人さんは鍛え方が違うんだなと感心する。
それにしても、身長が高いんだな。
足も長い。
なんとなく昔の人って背が低くて短足のイメージがあったから、ちょっと意外。
バサバサバサ!
「ひゃっ」
「鳥だよ。心配ない」