140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
あたしは自分で自分の戦争知識の曖昧さに呆れた。
しかも面白がられちゃって、こういう時に出す話題じゃなかったって凄い反省。
あたしの馬鹿…
「特攻隊は確か『特別攻撃隊』っていうのの略でね」
「ああ、潜航艇の事か。聞いたことがある」
「んー、それもあるけど。それって潜水艦でしょ?」
「未来ではそう呼ぶのか。潜って進む船のことだろ」
「うん。で、あたしが言ったのは戦闘機だよ。飛行機が爆弾と片道燃料を積んで敵の船に体当たりするの」
「そんなバカな…。爆撃機を使い捨てにするなんてあり得ない」
「それがあったんだよ。この作戦は日本が…」
「日本が?」