140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

あたしは自分で自分の戦争知識の曖昧さに呆れた。

しかも面白がられちゃって、こういう時に出す話題じゃなかったって凄い反省。

あたしの馬鹿…


「特攻隊は確か『特別攻撃隊』っていうのの略でね」

「ああ、潜航艇の事か。聞いたことがある」

「んー、それもあるけど。それって潜水艦でしょ?」

「未来ではそう呼ぶのか。潜って進む船のことだろ」

「うん。で、あたしが言ったのは戦闘機だよ。飛行機が爆弾と片道燃料を積んで敵の船に体当たりするの」

「そんなバカな…。爆撃機を使い捨てにするなんてあり得ない」

「それがあったんだよ。この作戦は日本が…」

「日本が?」

< 137 / 481 >

この作品をシェア

pagetop