140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「弥生おはよ」
「あーおはよー」
「じゃいってきま…あ!じいちゃん、やんなって!」
「んだって、やんねば草ばーっしの庭になって、お客さん来た時に恥ずかしかんべぇ」
「除草剤撒いてっからダメって、毎日親父に言われてるでしょ、もー」
毎朝いちばん最初に顔を合わせる同級生、幼なじみの晶だ。
自転車を出しながら、庭先で草むしりをするおじいちゃんを止めている。
おじいちゃん、全然やめる気なさそうだけど。