140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

ご飯の炊ける匂いが、今日の疲れを吹き飛ばしてくれる気がした。

みそ煮缶と一緒に炊いていて、甘い味噌の香りが鼻をくすぐる。


「もういい頃だな。蒸気が熱いから顔をひっこめろよ」

「あ、うんっ」


匂いにつられてテントから出ていたあたしは、少し火の側に近寄りすぎていたみたい。

意地汚いと思われたかな?

恥ずかしい…


「わあ…」

「上出来だ」

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