140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

不思議そうに訊いてくる昇さんは、やっぱり昔の人で。

普通の満足な食事といったら、旅館の朝ごはんみたいな『味噌汁、漬物、焼魚、卵、海苔、ご飯』って感じかな。

あたしといえば朝はバナナだし、卵かけご飯だけとか、トーストだけ、みたいなのも慣れてるから、この食事でも普通に満足だ。


「こういうのも普通に食べるよ。あっためてもいないサバ缶をご飯にかけるだけとか、あるある。うーん、未来っぽいのでいったら、ハンバーグとかコロッケ、カレーライスとか?」

「それなら別に未来ぽくもないぞ?家では食べたことがないが洋食屋でならあるからな」

「あそっか、洋食屋かぁ。じゃあ意外とそんなに変わらないかも」

「まあそれでもそれを家で食うのが普通っていうのが未来だな」

「そうかも。あ、レトルトとかコンビニ、マックとかスタバなら絶対に未来っぽいよ」

「なんだそれは?」

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