140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

晶、背は高い。

顔もまあ、奥二重の細目だけど、鼻筋は通ってるからそこそこかな。

男子にしては少し長めの髪は生まれつき少し栗毛がかっていて、斜め後ろから見てる分には、イケメンだ。


だけど、小説とかマンガでよくある感じの、幼なじみモノみたいな甘酸っぱい感情はゼロ。

むしろマイナス方面。

理由は、オタクだから。


写真オタク、っていうの?

んー、昆虫写真オタクかな。

前なんか、南国のナントカって国のメタリックな虫の写真なんか見せてきて、『これ、食えるんだってさ』なんて言ってきた。

中学上がる前だったか後だったか…

それで気持ち悪くて家に遊びに行くのやめたんだ。

< 15 / 481 >

この作品をシェア

pagetop