140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
二人で腰かけている毛布は1枚。
しかも、シングルサイズくらい。
あたしはこの急な展開に思いっきりわかりやすく動揺してしまっている。
顔が熱い。
あたし今、絶対に真っ赤だ。
うわーん、意識しちゃってるの、バレバレだよ…
昇さんは、そんなあたしを見てふんわりと笑っている。
お…大人の微笑み…
「心配するな。何もしないから」
「あの、でも…」
「嫁入り前のお嬢さんに手を出すような男にみえるか?」
「う、ううん!そんな!」
スパイ容疑の時は怖かったけど、女の子を無理やりどうにかするような人じゃないのはわかる。
あたしは大きく首を横に振って否定した。